■開かずのツーリストインフォ
他の宿泊客のいびきやら不気味に咳き込む音やらで何回か起こされます。これぞドミの醍醐味ですね。朝7時ころに他の皆さんはごそごそと活動を始まるので、こちらものそのそと準備にかかります。朝食を済ませて皆より遅めの8時前に出発開始です。8時とはいえ、まだ日が昇っていません。走り始めて15分ほどでミラーに日の出が見えてきました。せっかくだし寒いので写真撮影をして遊びます。30分ほど楽しんで走行再開。いくつか巡礼拠点=スタンプポイントを通りますが、スタンプがおいてある巡礼情報局はまだオープンしていません。飲食店を除くと、10時オープンが暗黙のルールのようです。
ふてくされながら走って11時半ころにレオンに到着。ここはカテドラルが有名だそうです。旧市街の入り口付近は観光客向けの露天が立ち並んでいます。アラブスカーフなどの布類やお香などイスラムを連想させる品々があります。チーズやケーキ、スペインならではのチュロスとチョコレートドリンクも目立ちます。見上げるとさまざまな紋章が書かれた垂れ幕があちこちにかかっています。片足立ち獅子のレオン紋章、細い十字のサンティアゴ騎士団紋章、なぜかドイツ騎士修道会やフランス王室のユリをあしらったものも見かけます。露天地区を通り抜けてツーリストインフォを目指します。時間は12時過ぎだったのですが、閉まっていました。うーん、いつ開いているというのだ。スタンプ集めも楽ではありません。
■あきらめた
一通り見学して次の街を目指します。レオンから西方30Kmほどの巡礼路上にアストルガというガウディの建築物が残る街を目指します。14時半ころに到着して適当なレストランで昼食をとることにします。庶民的レストランはまずバルスペースがあり、その奥にレストランスペースで区切られているのがスペイン流のらしい。Menu del dia(本日の定食)と告げるとお品書きを持ってきます。他の客が焼き魚らしきものを食べていますが、そこにもちゃんとポテトがいました。肉でダメなら魚で回避…というのは幻想でした。ここはあきらめて牛肉ステーキの胡椒ソースにします。一品目は海鮮スープで、タピオカみたいなものが入っています。お代わりもできて満足です。
写真=アストルガのカテドラル
■アルベルタ
食後に街中を散策します。ゆっくり食事をしたにもかかわらず、ツーリストインフォは午後休みでまだ閉まっています。日本で働いていたときはシエスタうらやましいなぁと思っていましたが、客の立場になったらこれほど不便な習慣はありません。彼らからすると、日本の習慣がせっかちすぎる、ということなのでしょうか。そんなわけで格安巡礼宿を紹介してもらう目論見はついえてしまったので次の地点を目指します。メインの街道を捨てて巡礼者の道の近くを走る細い道を西へ向かいます。20Kmほど走って宿場町が出てきます。表の看板には5ユーロの文字が! 迷わずここに泊まることにします。昨日は現役の教会を利用した宿でしたが、今日の宿は個人経営のものです。巡礼路にはこのような宿(アルベルタ)が点在しています。これまで見てきたところでの最安値は2ユーロのものでした。元が取れるのか不思議でなりません。
写真=とってもアットホーム
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