■山越えルート
宿を8時に出発してサンティアゴに向かいます。サンティアゴまで約200Kmなので、通常通りの走りで夕方には到着してしまいます。せっかくなので巡礼者の気分をもう少し味わってうためにゆっくり走ることにします。
昨日の宿はちょうど山越え前の地点だったらしく、出発早々に上り坂が続きます。標高1,300mの峠を越して下り坂になりますが、その後1,100mまでまた上ることになります。歩きだったらピレネーがかわいく思えるかもしれません。山また山を越えて、川を渡り、谷あいに佇む教会の脇を走ります。巡礼者用に用意された水場でお茶をいれて休憩をとり、ほっと一息。この道を歩きとおす巡礼者たちは本当に見上げたものです。
日本でもおなじみのチュロスはチョコレートドリンクとセットが基本らしい。ディップして食すのが正当だとか。
しぶいホタテのマークは巡礼案内所。
■フライドポテト
手ごろなレストランで昼食です。短いパスタが入ったスープと、メインは食感がタラによく似た魚の煮付けです。付け合せはゆでたポテトです。とうとうフライドポテトに出会わずにすみました。全体的にあっさりめの味付けで、いなければいないで少々ものたりなく感じるのもフライドポテトのニクいところです。
■イレギュラー?
宿を探しながら走るうちにコンポステラまで60kmのところに到着しました。約150Kmほど走ったので、徒歩なら5日はかかる距離です。情報局で宿を紹介してもらいチェックインします。受付にバイクをどこに置いたものかと相談すると、巡礼者手帳を何度か見直して驚いたような顔をしています。「本当は徒歩か自転車の巡礼者用の宿なんだけど…」と釈然としない様子です。もしかして、本来ならばバイクや車で巡礼者手帳を入手することは不可能なのでは!? とはいえ、SJPPの人が作ってくれたので胸を張って利用することにします。
宿のラウンジで日記を書いていると、巡礼者たちが集まって酒盛りを始めました。お祭り騒ぎのようににぎやかで、こちらにもワインを手渡してきます。せっかくなので相伴にあずかります。昨日の山越え前では巡礼者は穏やかで早々に寝ていたので山越え後でだいぶ顔つきが変わっているように感じます。「サンティアゴまであと2日の距離になったんだ、クリスマス2日前のようにみんなハッピーなのさ」 隣にいたドイツ人が解説してくれます。
明日はとうとう目的地のサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着です。どんな感動が待っているのだろう! 酒が入ったこともあってなかなか寝付けないのでした。
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