2011/07/21

コルサコフに到着

ついに出国の日がやってきました。バイクの税関手続きは日通にお願いしてあったので、自分でやることは特にありません。サイドボックスやらバッグやらが装備されたままだと税関が通らないよ、というのですべてはずします。預けられる荷物は2個までで、以降はひとつあたり3,000円かかるようです。ボストンバッグとタンクバッグ、メットは客室内に持ち込みます。いっぺんに運んだからこれがえらく重い…。

一番安い部屋だったので、席は雑魚寝スタイルです。客は25人ほどしかいなかったようなので、広々と使用できました。嬉しいことにお弁当付です。まさか幕の内弁当がここで食べられるとは!(コルサコフ→稚内の場合は洋食スタイルの弁当が振舞われるそうです。)

ほかに日本人の姿は見当たらず、ロシア人ばっかりでした。中には日本語ができる方もいてちょっと会話をしました。彼ら曰く「ロシア人はキケンだよ」「ドロボーさんがたくさん」「一人かよ!やれやれ」「ケーサツには気をつけろ」「道路を走るときはクマに注意だ。ヤツらは意外と早いぞ。うん、60Km/hくらいかな」
うーん、不安になる材料ばかりだ。脅かそうとしているのか、本当なのかは見当がつかない。
僕の体験した中では、会ったばかりの旅行者に対して自国を悪くいうことはなかった。その反対に、あの国は…と芳しくない顔をすることはあったけれども。もしかしたらサハリン在住の彼らにとって、大陸側のロシアは別の国なのかもしれない。

そうこうするうちにコルサコフに到着。
「バイクの通関審査がありますので船内で待ってください。」船員に告げられて待つこと5分。屈強の二文字が似合うロシア人がどやどやと3人ほど入ってきました。彼らの間でなにやら相談して僕の処置が決まったようです。
「バスに乗れ。バイクは後だ。」
ロシア側の手続きには決まった順序がなく、担当者の気分次第である。そう聞いていたのだが、まったくその通りでした。これにはHFのスタッフも困っているようでした。
おとなしくバスに乗ってイミグレーションです。預けてあったサイドボックスをカートに乗せようとすると、手招きする人がいます。彼女がロシア側の通関手続きの代行をするインフロート社の人でした。パスポートとビザのチェックは簡素で、一言もしゃべらずにパスできます。一方で、バイクの方はロシア語ができないとクリアできそうにもありません。インフロート社の人が税関担当者と言葉を交わしながら自動車保険に加入する書類、一時輸入申請書らしき書類などを作成していきます。最後に5,6枚の書類にサインをして終了。バイクのところに行くと、放射線チェックをしていました。そうだ、こいつがまだ残っていた! ちょうどチェックが終わったらしく、エンジンナンバーの場所を聞かれます。ささっとチェックして「congratulations!」とうれしい言葉を賜りました。いやー、これでひとまずサハリン上陸は果たせました。エンジンをかけて走り出そうとすると、HFの方からストップがかかります。
「タイヤの洗浄があるはずだから、ちょっと待ってください。・・・あれー、いつもは洗浄があるんだけどな。今日はやらないみたいなので行っていいですよ。」
6時(帰宅時間?)にも近づいていたので、省けるところは省いてしまうのでしょうか。この適当な処遇をうけると外国に来たな、としみじみ思うのでした。

今日の宿はコルサコフ唯一のホテル「ALFA」に泊まる予定でした。IFの方にホテルはないか聞いたところ、目の前のぼろっちい建物がそうだという。いくらか知ってるか聞いたところ、わざわざ聞きに行ってくれました。ロシア人はサービスがいいのか悪いのか…。ちょうど通りかかった日本人がいたので彼とシェアすることにしました。1,500ルーブルを折半して750ルーブルで宿泊。中身は悪くありません。ボルシチとパン、ジュースが振舞われたのはありがたいです。

ここは正規の宿ではないようなのでレジストレーションは明日改めて申請しましょう。

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