2011/08/27

バイクの鍵を紛失する

■ブルーになる
 朝食をとって、さて出かけようと貴重品を確認すると大切なものがありません。あれ、バイクの鍵一式がないぞ。昨日の外出時には宿のセーフティボックスに入れていたので屋外でなくしたのではありません。宿に戻って、共同スペースの机にPCと鍵をいったん置いて、お茶を用意して…。流れを思い出してみると、お茶を用意するときにわずかの時間ながら机に放置していた気がします。他の客は見当たらなかったので気を緩めていたということもあります。念のためフロントに聞いてみると、特に落し物はないらしいです。

 1時間ほど、自分の荷物から部屋の隅々とゴミ箱をあさっても、見つかりません。眠気も観光気分も瞬時に吹き飛びました。スペアキーはあるのでバイクを動かすことはできますが、次になくしたらアウトですし、盗難だとすれば翌朝にはバイクが消えていることも考えられます。宿を移るべきか検討しましたが、そのうちひょっこり出てくるかもしれません。少々高いですが連泊することにしました。

■合鍵作成
 ひとまず合鍵を作っておかなければなりません。合鍵工房をフロントに聞いてみるとネットで調べて地図を印刷してくれました。宿から1Kmほど離れたところで、そこはバザール(アメ横と勝手にネーミング)になっていました、さあ、ここから見つけるのはなかなか骨が折れそうです。あちらこちらに警備員がいるので聞いてみると親切なことに案内してくれました。バザール入り口の隅っこに100人乗っても大丈夫そうな物置によく似た建物があり、ここで合鍵を作ってくれるそうです。たしかにロシア語で「鍵」と書いてありますが、こんなところ、初見で見つけられるものか!

 警備員が話をつけてくれ、すんなりオーダーすることができました。依頼内容はバイク本体用、サイドボックス用、ワイヤーロック用の3種類です。待つこと30分ほどで出来上がったようです。合鍵を作るのは初めてですが、こんなに早くできるものなのですね。料金は合わせて400ルーブル(1,200円)なので、日本の相場よりも若干高いくらいでしょうか。見比べてみますが、山の配置は正しいように見えます。合鍵ができたという安心感を覚えてやっと昼を食べていないことに気がつきます。スタンド式のファーストフード*で腹を満たします。

*トルコ発祥のケバブが大流行らしく、バザールのあちこちで肉の塊をくるくる回しています。ますますアメ横っぽいですね。本家と異なってこちらではキュウリとトマト、そぎ落とした肉を薄いパン生地でつつんでホットサンドにします。決定的に違うのはヨーグルトソース(スメタナ?)をかけることです。ヨーグルトソースをかける、これはトルコでは本家本元のブルサ以外では特別に注文しないとお目にかかることができません。イスタンブール以外ではヨーグルトソースを用意していない店のほうが多かったものです。

■合鍵が機能しない
 宿に戻って早速試してみると、不安的中で3種類とも回りません。ワイヤーロック用に至っては刺さりもしません。よーく観察してみると、合鍵のほうが気持ち大きいようです。戻って交渉します。若干手直ししてもらって宿に戻ってから試してみるとやはり回らない。バザール周辺は駐車禁止スペースで、歩いている最中に2台ほどレッカー移動されていました。近くまでバイクを持っていくこともできず、合鍵はまた別の機会につくることにしました。

 バザールの往復やら、盗難された可能性と今晩の対策を考えたりしているうちにすっかり17時を回ってしまいました。すっかり気が滅入ってしまい、観光をするところではありません。食事をとる気にもならず、今夜は寝ずにバイクを見張ることにします。

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