■バイクのメンテナンス
その名の響きから工業が盛んだろうと勝手に決め付けていたウラン・ウデに到着。最後にSTくんのオイルを交換してから5,000Kmも走ってしまいました。修理工場はたくさんあるだろうという適当な理由からこの街に立ち寄ってみました。オイルが交換できそうな場所はと…おお、いたるところに車修理ができそうなところがあるではありませんか。
こじんまりとした修理工場に立ち寄り、オイルがほしい旨を伝えるとバイク用のオイルはないとのこと。オイルさえ手に入れば交換してやるよ、ということで用品店を教えてもらいました。教えてもらった場所は車部品が主でしたが、Castrol 10-40W 4cycle X-tra(@340ルーブル)がありました。3本(3L)ほしかったのですが、あいにく2本しかありません。交換できるだけで良しとします。ふとショーケースの横を見ると同じくCastrolのチェーンクリーナーもあるではありませんか! シールチェーンもいけそうなのでついでに購入します。いやー、うはうはですな。
用品店を教えてくれた工場に行って交換してもらいました。工賃を聞いたところ、1,000ルーブルだという。自分でも交換できますが、用品店を教えてくれた感謝をこめて彼らにお願いします。アジア系の顔立ちをしたメカニックのお兄さんがささっと交換してくれました。ウラン・ウデはモンゴルと列車でつながる都市せいか、白人の割合がぐっと少なくなります。交換がすんで支払いになると、100ルーブルでいいという。いくらなんでも安すぎ! ついでにチェーン掃除のためにウエスを買おうとしたら「もってけ」と気前がいい。うーむ、ロシア人には世話になりっぱなしだ。
■宿泊できた!
市街地に入る前にいくつか宿があったので、駐車場がありそうなところにあたってみました。14時で、さすがにまだ酒は入っていないだろうし、忙しくなさそうな良きころあいです。受付にはアフロのおばさんとキーマスターのクールおばさんが座っていた。こんにちはー、1人だけど部屋あいてますかー?
アフロ「あいよ、パスポートみせなさい。…おい、昨日はどこに泊まった!?」
2連泊でキャンプであること、これまでに泊まった宿のレシートとレジストの紙を見せます。アフロおばさんはあちらこちらに電話をかけています。クールおばさんは僕を泊められるように何かアイデアを出しているようでした。
40分ほど待ったでしょうか。クールおばさんがささやきました。「ハラショー」 なんとか処理してくれました。やったー、これでシャワーが浴びられる! 明日以降の宿を心配しなくてもいいぞ。今日はすべてがうまくいくすばらしい一日です。
■食事についてのたまう宿に併設されたカフェもいい感じです。これまでのカフェで他の客が食べているのを横目に見ていながらなかなか注文できなかった、ロシア風クレープを食べられました。塩気のきいた生地を練乳のようなソースにつけて食べます。もう最高。
これまで食べたサラダといえばマヨネーズ風で、見た目は白です。ここのサラダは見た目が黒いオイルベースのソースです。胡椒がピリリときいていて、これもおいしい。
■ホテルの下働きをする
部屋で洗濯をしていたらドアをノックする音がします。他に客はいないようなのであまり用心せずにドアを開けると、アフロおばさんが手招きしています。何かと思えば、食事をしていました。どうやら食べろといっているようです。いただいてばかりでは悪いので、お礼代わりに日本の写真を見せてあげます。が、そんなことはしなくともよかったのです。
食べ終わるとアフロおばさんがおもむろに立ち上がります。「さあ、こっちにきて、テレビを運んで頂戴な。」何の因果か、3台のテレビと1組のベッドを運ぶ出すはめになったのでした。
「食べたぶんは身体で払ってもらうよ」
きっとそういうことなのでしょう。
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