■鍵が見つかる
朝5時になってシャワーを浴びることにしました。ジャージにも履き替えずに日中の服装のままでした。ベルトを外すと“ジャラッ”と聞きなれた音がします。あ、鍵があった。バイクから降りると、鍵束はカラビナに通してパンツのベルトループにひっかけていました。それが何かの拍子でパンツの内側に入り込んでいたようです。メガネをあまたに乗っけたまま足元を探すかのような間抜け具合です。
■再会
スーズダリで会ったユカさんととやま~んさんもサンクトにいるとのことで、カフェにてご一緒することになりました。今日は出発の日で13時には出発したいところでしたので、ちょっと早めにセッションしてもらいます。10時ころに広場に行くとすでに2人の姿があります。駄々こねながら遅れてすみません。
さすが旅の達人、安くて雰囲気のいいお店をすでに押さえています。紹介してもらったのは、見て選べるタイプのカフェでした。このタイプのカフェは食べたいものに確実にありつけるのはもちろんのこと、未知の種類に挑戦できる素敵なところです。ロシアの味もあと数回しか味わうことができないでしょうから抜かりないように…あ、トムスクで食べたきりの甘いおかゆみたいなもの(Каша пенная с тыквой)があるではないですか! 見るからに甘そうなケーキ(スメタナタルト)も追加で!!
鍵紛失騒動で落ち込んでいたところなので、話し相手がいて気分がとても楽になりました。トレーラー事件のときにも話し相手がいて助かった覚えがあります。この旅はつくづく人に助けられています。おふたりは今しばらくロシアを満喫し、バルト三国入りの後は南下するそうです。引き続きいい旅を!
■国境に到着
恒例の都市部脱出です。いつの間にか有料道路に入ってしまうなど、いつものごとく右往左往してようやくエストニアのタリン行きとなるE20道の標識を見つけました。はじめはものすごく嫌っていた都市部への突入と脱出ですが、最近では楽しみのひとつに変わってきました。好みなんて意外とすんなり変わるものですね。
当初の予定ではモスクワ方面に南下して西に向かうという40Kmほど遠回りしながらも分かりやすそうなルートを取る予定でした。それが偶然にも最短ルートのE20に乗れたので当初越境の基地と考えていた街は通過して国境の街に向かいます。宿が高そうと予想していましたが、予想通りでおもしろくありません。引き返して当初の予定通り国境から20Kmほど東に位置する街にて宿をとります。
あまったルーブル処理のためスーパーで買い物をします。立ち寄ったカフェでボルシチを注文します。この味がこれから食べられないと思うと、とってもいとおしくなります。
鍵見つかってよかったねっ!
返信削除このあともいい旅をつづけてねー!